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ナイーブな色のせいでスクリーム! #印刷 #カラーモード

歌います。

ウ"オオオオ!!!
あかんねんあかんねんあかんねんあかんねん!!!!
自分のモニターと比べたらあかんねん!
あかんねんあかんねんあかんねんあかんねん!!!!
事務用のプリンタと比べたらあかんねん!
A・KA・N・・NEEEEEEEEEEEEEEN!!!
ウ"ォォォォォォオオオオオオ!!!


どうも!どうしても伝えたいことがある企画のmackyです。
お送りした曲は、「わかってほしいの」でした。

印刷の色がイメージ通りでないとの訴えに心を痛めながら綴った魂の叫びです。
フォールス コード スクリームの轟がしびれますね!
※低音のデスボイスです。喉も声帯も大きく開いて大量の息を吐き出して歌います。

近年、個人でもオリジナル製品が作れるサービスが増えてきました。
自作のイラストやデザインのグッズが作れるなんてワクワクするし嬉しいですよね!
でもちょっと気をつけて!
イラストやデザインの中で大事な要素のひとつ「色」のナイーブさを思い知ることになるかもしれません。。

これからオリジナル製品を作ってみたいと思っている方、今までに作ったことがあるけど思うようにならなかった方へ。

「イメージの色に近づけるためにできること」について書いてみようと思います。

弊社では、法人さまからオリジナル制作を承っておりますが、その中でお客さまから印刷物について

「モニターの色と違う」「会社のプリンタで出力した色と違う」

という声を寄せられることがあります。
そのたび、先の曲をスクリームせずにいられなくなるのです。

「わかってほしいの」は

パソコンのモニターやスマホで見ている色や、家庭用や会社の事務用プリンタで印刷した色と、印刷会社で印刷される色は必ずしも一致しない。
ということです。

キーとなるのは、「モニター」「家庭用や会社の事務用プリンタ」だと思います。


それらを活用してデザインをするのですから、それがすべてと思いがちですが、メーカーの違いや性能・種類・年式の違いがあるので、どれもこれも同じスペックとはいきません。

また、モニターは長時間見ることが多いので、なるべく疲れないように利用者に合わせて明るさや色味が調整されることがあるため、一台一台個性があります。経年変化によって色味がズレてしまうこともあります。

会社の事務用プリンタも機器によって、ちょっと赤味が強く出る、黄色味が強く出るなど癖があることが多いです。


そもそも家庭用や会社の事務用プリンタと印刷会社の印刷機では、機械の構造が違う、精度が違う、インキが違うということも念頭に置いておきましょう。

ここでちょっと例を挙げます。

〈モニターの場合〉
ちょっと暗めで赤味に傾倒したモニターで作業しているとします。
例えば紫。赤と青を混ぜた色ですが、混ぜる割合でニュアンスが変わります。
モニターを見てこれでOKと思っても、印刷で出される色はモニターの傾向を省いた色になります。

右のイメージでは少し誇張しましたが、こんなふうにモニターの傾向は印刷物に影響します。

「この色じゃない……」と肩を落とす前に。

イメージの色に近づけるためにできることがあります。

①データのカラーモードはCMYKにする。

データのカラーモードは代表的なものとしてCMYKとRGBがありますが、印刷物の場合はCMYKにしてください。

〈CMYK:印刷物の色表現〉 C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の色材の3原色とK(キープレート・黒)の組み合わせで表現される色。 プロセスカラーともいわれます。 RGBに比べて色彩表現領域の幅が狭いため多少色が沈みます。

〈RGB:モニターの色表現〉 R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の光の3原色の組み合わせで表現される色。 CMYKに比べて色彩表現領域の幅が広いため色が鮮やかです。

色によっては大幅に変わってしまうこともありますので、印刷データはCMYKで作成してください。
※最近はRGBのままでもOKという印刷会社さんもありますが、まだ主流ではありません。

②データの配色に使用した特色(スポットカラー)はCMYK(プロセスカラー)に変換する。

Adobe Illustratorでの作業で、スウォッチライブラリのカラーブックからPANTONEやDICなどの特色を使用した場合は、
プロセスカラーに変換してください。

印刷の際に自動でCMYKに変換されますが、色が変わってしまうことがあります。

〈特色をプロセスカラーに変換する方法〉※Adobe Illustratorの場合

❶スウォッチパネルの右上の3本ラインのボタンをクリックして、スウォッチオプションをクリック。 ※スウォッチパネルの該当の特色をダブルクリックして、スウォッチオプションを開くことも可能。

❷カラーモードから「CMYK」をクリック。

❸カラータイプから「プロセスカラー」をクリック。

❹グローバルに✓を入れてからOK。

③色見本を取り寄せる。

色見本を取り寄せられる場合は利用しましょう。
色見本が示すCMYK各色のパーセントを入力して色を作ると再現性が高くなります。
しかし、色見本とモニターの色を照らし合わせながら感覚で色を選ぶと再現性は低くなりますのでご注意ください。

④カラーチャートを参考にする。

色見本を取り寄せられない場合は、市販のカラーチャートが参考になります。

この場合もパーセント入力にしましょう。

カラーチャートとモニターの色を照らし合わせながら感覚で色を選ぶと再現性は低くなりますのでご注意ください。

⑤色校正をする。

色校正は試し刷りです。有料の場合があるので確認が必要です。※弊社では有料になります。

ちょっと専門的になりますが、生産がオフセット印刷の場合は「本校正」になります。

〈本機校正〉
本番で使用する印刷機、インキ、紙を使用し、本番と同じ環境で印刷します。

〇メリット
 ・仕上りに近い、ほぼ確実な色味を校正の段階で確認が可能です。

△デメリット

 ・時間に余裕が必要です。(約1週間~10日※日数は弊社で承った場合です。)
 ・本紙校正と比べてコストが上がります。(理由:校正のために本番の印刷機(本機)を動かすため)

キャラクターやアニメなど色に厳しい場合は本機校正をおすすめします。
事前に仕上がりを確認できるので有効な手段です。

お客さまのワクワクを大事にしたい。

だからこそ「わかってほしいの」です。


色はイラストやデザインの中で大事な要素だけど、とてもナイーブであること。

「モニター」や「家庭用や会社の事務用プリンタ」がすべてではないこと。

イメージの色に近づけるためにできることがあること。


作ってよかったを増やしたくて、スクリームしました!


ウ"ォォォォォォオオオオオオ!!!

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