そろそろ冬に移りつつありますが、先日遅ればせながら紅葉狩りに行ってきました。
京都は嵯峨野、常寂光寺へ。
嵯峨嵐山は観光地の定番中の定番。
いつも観光客で溢れているので意識的に避けていたのですが、
常寂光寺は以前から行ってみたいところでもあったので決行しました。
ただ、人の多さに辟易するのも嫌なので、大勢来られる前に行かなくてはと
前日に目覚まし時計をセット。
休日はついつい遅起きになるのですが、時間だと騒ぐ時計を一瞬で仕留め、スッと起床できました。
到着は9時ちょっと過ぎ。
狙ったとおり人通りも少なく、空気も冷た過ぎずで気持ちのいい散策となりました。
時期的に遅かったかなと思いましたが、「紅葉最盛期です」とのお言葉。頂きました。
入場料を払って受け取ったパンフレットを読むと、
平安時代から紅葉の名所として親しまれてきたと書いてありました。
なんと平安時代から。。
ぐるりぐるりと巡る季節に思いを馳せるとなんとも感慨深く、
大きな波に飲みこまれるような……なんとも不思議な感覚になりました。
常寂光寺は小倉山の山肌に立つお寺です。
小倉百人一首が選定された場所と言われています。
そういえば小倉山は歌枕にもなっていますね。
なるほど。一句詠みたくなるような風流な雰囲気です。
紅葉の赤色黄色、竹林の青緑色。そこに日光が差し込み光と影。
すでに散った木もありましたが、その足元に絨毯のように紅葉が敷きつめられていてこれまたステキ。
それらの美しさに目を奪われながら、寄り道しながら、上へ上へと登っていくと
ぽっかり開かれた展望台があり、そこで立ち止まりふと視線を遠くへやると、
眼下に町が広がっていて、随分上まで登ってきたんだなと気づかされました。
一息ついた後、今度は下り。
登る景色と下る景色は角度が変わってまた違う表情に見えました。
手入れが行き届いていて、気持ちのいいところでした。
また、周辺の町の佇まいも趣があって
嵯峨嵐山、やっぱりいいところです。
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詩歌用箋(品番:LD002-001)
工藤